![]() ■DS:「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」 SPIKE 「トワイライトシンドローム」。 ホラーゲームとしては珍しい、横スクロールマップを採用した異色作。 怪奇事件を通じて成長していく少女たちの姿を描いたシナリオが秀逸で、 一部で熱狂的な支持を集めたホラーアドベンチャーである。 横スクロールマップと言ってもアクション要素はなく、 主人公をプレイヤー自らが操作することで没入感を高め、 より深くゲームの世界を楽しんで貰おうという狙いによるものである。 ・・・・と、実際に遊んでみて、僕はそう解釈した。 そんな「トワイライトシンドローム」最新作がDSで登場した。 ---[ 全体的にバランス良く纏まりのいい作品 ]--- 本作も過去の作品同様、横スクロール型のホラーアドベンチャーである。 描き込まれた学校や廃墟を探索しながら、“ナナシ”から送られてくる チェーンメールに記された都市伝説の謎を解明していく。 これまでのシリーズと変わっている点があるとすれば、 キャラクターに実写を採用しているという点である。 これに関しては不安の声もあるようだが、実際に遊んでみると、 思ったほどの違和感もなく、むしろ半端なCGやイラストなどより、 遥かに雰囲気が出ていてイイ感じなのである。 背景なども多くは合成なのだろうが、チープさを感じることもなく、 実に手の込んだ仕事が光っていて、非常に好感を覚えた。 ムービーなんて気の利いたものは存在しないが、 頻繁にカットインが入るので必要だと感じることもない。 各エピソードは、クリアするだけなら1時間かからない程度。 最高評価である『大吉クリア』も、丁寧にプレイしていれば、 初プレイでも獲得できるレベルで、気楽に楽しめる。 ただ、どんなエンディングを迎えても、クリアすると最初からなので、 まめにセーブする癖をつけておくと良いだろう。 データも6つまで残せるので、うまく活用して欲しい。 シナリオの内容に関しては、初代「トワイライト」のクオリティを 期待するのは酷な印象だが、一般的なホラーゲームとしては、 無難に楽しめるレベルで纏まっている。 音による演出も相変わらず秀逸で、耳元から聴こえてくる怪奇音に、 終始背筋を凍らせっぱなしであった。ヘッドホンプレイを強く推奨したい。 というか、ヘッドホンじゃないと、まともに聴き取れない。 ---[ 邪魔にしかならないタッチイベントは余計だったな ]--- 逆に、移動パートのキャラクターCGは、やや作りが雑な印象。 主人公の3人娘は、モーションキャプチャーを使うなど凝っているが、 中には、歩行モーションから違和感バリバリのキャラもいる。 全部に同じ手間をかけろなどという気はないが、 せめて、最低限のレベルは維持して欲しい。 また、バッドエンドに至る原因となった選択肢を教えてくれるのは良いが、 序盤の行動がシナリオ後半に訪れるバッドエンドの原因だったりするのは、 なんだかなぁ〜という感じ。 要所要所で挿入されるタッチパネルを使った仕掛けも、 全体的に作りが粗く、ゲームのテンポを著しく阻害している。 特に、ゲーム序盤の某イベントだけは、失敗しても即座にリトライできず、 そのまま進めてしまうとバッドエンドしか迎えられない。 複雑な操作を求められるわけではないのだが、 長時間タッチペンを当てたままにしなければならないので疲れるし、 僕の場合、保護フィルムなどを貼っているせいか、 指で軽く触れている程度では反応してくれず、ふと力を抜くと、 接触判定が消え失敗扱いにされることが多かった。 ただ、中盤以降はスイッチを切り替えたり、携帯電話のボタンを押すなど、 プレイの邪魔にならない控えめなギミックを用意するに止めている辺り、 さすがに制作サイドも、タッチゲームの出来の悪さは感じ取っていたようだ。 後半はスムーズに進行していくことが救い。 複数の行動が同じバッドエンドに繋がるのも頂けない。 バッドに繋がるトリガーを複数仕掛けるのは構わないのだが、 「また同じ結果かよ」じゃモチベーションも上がらないしね。 ---[ 良し悪しあるがゲームとしては無難な仕上がり ]--- シナリオだけを見れば、極めてオーソドックスなホラーアドベンチャー。 ただ、横スクロールマップを使った移動や仕掛け、音の効果も相まって、 ゲームの印象を大きく変えることに成功している。 ゲーム序盤こそ気になる要素もあるが、後半はストレスなく遊ばせてくれるし、 完成されたゲームシステムがホラー作品としての質を高めている秀作。 移動パートで手に入る心霊写真や怪奇音声の収集も面白い。 ただ、いくらホラーゲームとは言え、4時間ほどで終わってしまうのは、 さすがにちょっと短すぎるんじゃないかという気がしないでもない。 全ての収集要素を集めようと思えば、もう少し長く楽しめるだろうが、 個人的には、せめてもう2〜3話くらい欲しかったかな。 ゲームとしては、極めて無難に仕上がった秀作。過度な期待は禁物だが、 それなりに出来は良く、それなりに楽しめる。就寝前の清涼剤に是非。 オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ |
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